いつからだったか覚えてはいないのですが、タモンの口が開いていて舌が見える様になりました。
もう1年以上は前からだったかなぁ。
その後、口が開いているだけではなく、舌を出しっぱなしにしている事が多くなりました。
普通に起きている時や眠っている時まで舌が出ているのです。
舌が出ていると、ちょっととぼけた様な感じに見えるので、『タモンももう歳だからかしら』なんて呑気に思っていました。

でも、この1〜2ヶ月はそれが特に酷くて、舌が出ているだけじゃなくよだれまで出ているのです。
口の下が濡れていたり、寝ている時は舌が出ているせいで口の横からよだれがポタリと滴り落ちたり。
これって、さすがに何か問題があるのでは…と思い、ChatGPTに相談しましたw
すると、猫が舌を出したりよだれを垂らすのは、リラックスしている、老化、といった原因の他に、口の中に虫歯や腫瘍などが出来ていて違和感(痛み)があるため口を開けている事がある、と言われました。
これは、タモンの歯に何か問題があるのかもしれないと思い、夫にタモンの口の中を見てもらう事にしました。
記事にし忘れていたのですが、昨年、こちらの猫の歯磨き用のブラシを購入してありました。

こんな感じの指サックの様な歯ブラシです。

これを使ってタモンの歯をみてもらいました。
すると…
夫が奥歯の辺りを触った時に、何かに触れたらしく、見るとタモンの右上の奥歯が抜けていたのです!

歯が1本抜けて血が滲んでいて、しかも奥の方に何か塊が見える!?
夫が口をいじったから歯が抜けたのか、元々抜けていたのか、その時はわかりませんでした。
でも、夫が触ってから、タモンは口を閉じてあまり舌を出さなくなりました。
夫曰く、腫れて(膿んで?)いた所が、触って潰れた事で出血して楽になったんじゃないか、と。
そうなのか⁇夫が触ったから出血したのか?
そもそも、歯はいつ抜けていたのか。
とにかく、歯に何か異変がある事に変わりはないので、すぐに翌日、動物病院へ連れていく事にしました。
病院で診てもらったところ、タモンがなかなか口を開けないので見づらい感じはあったものの、やはり右上の奥の歯が1本抜けていると言われました。
その時に、先生からこの様な事を言われました。
『猫の歯が抜ける事はほぼなく、口の中を見る限りほとんど歯石や虫歯はないので歯槽膿漏などで歯が抜けたとも考えにくい。もしかしたら歯の根本に腫瘍か何かがあって、それが原因で歯が抜けたのかもしれません』
え!?そんな…
とりあえずその日は、2週間効果が続く抗生物質の注射(コンベニア注射)をされて終わりました。
『念の為、1〜2週間後にまた来院して、院長先生に診てもらってください』とも言われました。
まさか、腫瘍だなんて!??
不安な気持ちになりましたが、とりあえずは院長先生がいる時に診察を受ける事にしました。
でもこの時は、きっと腫瘍なんか無い、次の診察で、『何ともないですよー』って言われて安心するはず、と前向きに思っていました。
そして、最初の受診から12日後に、夫と一緒に院長先生の診察を受けてきました。
院長がタモンの口の中を見ようとしたのですが、この時もなかなかタモンが口を開けず、しっかりと診てもらう事はできませんでした。
ただ、その時に、
『抜けた歯の横に何かがある。触ると硬い。猫の口の中にできるモノは良性のものはほとんどありません。多いのはメラノーマ。もし悪いものの場合、猫はあっという間に悪くなるから。もって2〜3ヶ月…』と言われました。
腫瘍!?良性の事はない?
がんだったら余命は3ヶ月……
あまりにショッキングな事を言われて凹みました。
ただ、タモンが口を開けないため、ちゃんと診察はできていないのでまだそうとは限りません。
院長からは、『近々提携の大学病院から先生が来るから、全身麻酔をかけてその先生にセカンドオピニオンしてもらいましょう。もし腫瘍だったら切って病理検査に出します。』と言われました。
その場で予約を取り、次回は全身麻酔で診てもらうという事で、その日も抗生物質の注射を打たれて終わりました。
次の病院の日までの数日間は、正直かなり落ち込みました。
ネットの情報などを検索しても、あまりいい事は書いておらず、やはり猫の歯が腫瘍によって抜けた場合は悪性が多く、予後は良くありません。
そんなに悪い病気なの!?
タモン、まだ8歳なのに…
食欲もあってご飯はいつも通り食べるし、体重も7.2kgあって、普通に元気なのに…
そんな不安な気持ちを抱いて過ごしていたのですが、予約日の前日、夫がもう一度タモンの口の中を見ようと思って口を開けて確認したところ、
『これ、歯じゃないか!?』という事に。
そうなんです、抜けた歯の奥の所にある何か硬い物…白い歯に見える。

これは、腫瘍やメラノーマではなく歯じゃないか!?
少し希望が持てました。
タモンは、翌日の麻酔に備えて前日の夜から絶飲絶食。
そして、いざ、3度目の病院へと行ってきました。
診察室で、夫が先生方に昨日見た状態を伝え、院長先生と大学病院の先生に診てもらいました。
この日はタモンがちゃんと口を開けてくれたので状態を確認する事ができて、『あー、これは歯だね』と言われました。
どうやら歯が抜けたというよりは歯が割れていたようで、割れて歯が取れ、少し残った歯の歯髄が見えている感じになっていた様です。
よかったーー!!やっぱり、腫瘍では無かった!
ただ、残っている歯は抜いてしまった方がよい、との事で、後日改めて抜歯手術の予約をとるという形となりました。
うぅっ、結局は全身麻酔で手術するのね。
でも、腫瘍やがんじゃなくて本当に良かった!
大学病院の先生曰く、『猫の歯が自然に抜ける事はない』そうです。
タモンの場合は、何か硬い物でも噛んで歯にヒビが入って割れてしまった、と考えられる様です。
確かに、タモンの何でもかじる癖には散々被害を被りましたからねぇ…
何本コード類を噛まれた事か(泣)
という事で、抜歯手術の予約をしてその日の診察は終わりました。
手術日までに、術前検査に来院してほしいと言われたので、翌日また病院へ行きました。
その時は血液検査を行い、ほぼ異常なしという事で術前検査をクリア。
メインクーンなどの大型猫に多い心臓病の検査(心臓バイオメーカー・NT-ploBNP検査)も併せて行われたのですが、そちらも正常で心臓病の可能性はなく、タモンは歯が割れている以外はとても健康体でした。
いや〜〜本当に良かった!!
そして、手術日を迎えました。
前日から絶食で、またしてもお腹ペコペコの状態で5回目の病院へ行きました。
開院と同時に連れて行き、お迎えは夕方です。
全身麻酔による抜歯手術は無事に成功し、切った所は抜糸の必要のない糸で縫ってくれ、ついでに他の歯の歯石取りも行ってくれたそうです。
これにて、タモンの口の中の問題は無事に解決したのでした。
手術から帰ってきたタモン、顔や目つきが精悍になっていて、夫曰く『若い時のタモンのようだ』と…

こないだまでは、常に舌が出ていてよだれも垂れていて、顔もなんだかポヤ〜としていたからなー
歯が割れて歯髄も出ていたそうなので、多少なりともそこが常に痛かったんだろうな。
人間だって、歯茎が下がってくると歯がしみて痛い事ありますよね。
(まさに私!冷たい物がキーンとしみるから歯医者でしみ止めしてもらってます…)
今はもう、すっかり普段通りのタモン。
あれから、口を開けっ放しにして舌を出している事もあまりなくなりました。
(たまにクセ?で出てる事もあるけど)
本当に良かったです!
これは、術後1週間目の様子。

術後、もう来院不要と言われたので、経過観察しつつ様子をみていこうと思います。
今回の事で、猫に何か異変を感じた時や様子がいつもと違う時は、まずは飼い主がちゃんと診てあげないと駄目だなと思いました。
早くから、しっかりと口の中を見てあげていれば、もっと前に気がつく事ができたのかもしれません。
せっかく歯磨き用の指ブラシも買ったので、今後はきちんとタモンとよもぎの歯のお手入れをしていきたいなと思います。

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